人生のどん底に落ちてしまったら、
どうしますか?
目次
- 人生どん底に落ちてしまったら、はじめに
- 人生どん底に落ちるまでのはじまり
- 人生どん底に落ちてからの、金融機関との戦い
- 人生どん底に落ちてから、債務に向き合い勉強する
- 人生どん底に落ちってしまてからの、回復期から停滞期
- 人生どん底に落ちてしまったらのまとめ
人生どん底に落ちてしまったら、はじめに
人生生きてれば、何かしら壁にぶつかる事が有ると思います。
普通であれば、知らぬ間に壁は壊され、または乗り越えて行けるだろう。
しかし、全くと言っていいほど壁を乗り越えられない状況が、長く続く場合がある。
若しくは、壁を乗り越えようとして、足を踏み外し崖からどん底に落ちてしまうようなこともある。
私も、リーマンショックの時に起業していた会社が影響を受け、どん底に落ちていた時期が有ります。
今日は、私が以前そんな状況に落ちたときの話をしたいと思います。
人生どん底に落ちるまでのはじまり
当時、私は不動産会社で20年近くの経験を積んで独立して起業したのでした。
会社員時代も、色んな事を経験しましたが、出世もしましたし、どちらかというと順風満帆で来れたと思います。
私の会社は不動産業で仲介及び買取・販売を行なっていました。
起業して1年を過ぎた頃には、金融機関が事業資金・運転資金など、今では考えられない勢いで融資してくれました。
仲介する物件も纏まりが良く、物件を買えばすぐに売れる、俗に言う右肩上がりで鼻息の荒い状態ですね!
私は、調子に乗りすぎた人種の部類で、車はベンツのSクラスを買い替え、お願いもされてないのに、妻の車もベンツのMLに替えて、家族旅行の部屋はスウィート、毎日のように仲間と外食・キャバクラ通い、週2回位でゴルフ、とにかく贅沢三昧な生活を送っていました。
お金は、使わなければ廻ってこない、使う事によって稼げる
などと言われますが、そんな事は有りません!
起業して3年ほどで、リーマンショックが訪れたのです。
人生どん底に落ちてからの、金融機関との戦い
神様は乗り越えられない試練は与えない、乗り越えられない壁は無いと、よく言いますが、当時はもう無理だな、神様は居ないなと実感しました。
リーマンショックの影響は、想像を遥かに超えるものだった。
前述したように、以前は買った物件は適正な利益が出て売却が出来る。
仲介物件は、適度に売り買いが成立して仲介手数料収入が入る。
そんな状況から一転して、全くと言っていいほど動きが無くなってしまったのだ。
その当時、信じたくないが、世の中が暗黒の時代に入っていたのだと思う。
在庫物件は、少しの値下げをした位では全く動きません。
世の中は、ニュースなどで先行き不安定な状況を煽りたてていた時期です。
そうなると、消費者の購買意欲は全く無くなりますよね!
そんな状態でも、毎月の支払いは待ったなしで来るわけで、支出に対して収入が追い付かない状態に陥ってしまうわけです。
在庫は売却できず、収入は無くなり運転資金は底をついてしまったのです。
会社の生き残りをかけて、金融機関に運転資金の追加融資をお願いするも、零細企業の不動産会社には完全に門を締め切った状態でしたね。
よく言う、晴れの日には傘を差し出し、雨の日には傘を貸してくれないのが、日本の金融機関の姿ですからね!
その後は、事業資金の返済が滞りだすと、金融機関は手のひら返したように取り立てに廻ってきます。
毎日のように寝れない日々が続き、毎日のように債権者との話し合いは続くのです。
このような日々が続くと、人間は自殺まで考えてしまうものです。
自殺の原因は金銭がらみが大半ではないかなと思われます。
挙句の果てには、鬱状態になり、妻が見かねて病院を調べて連れて行ってくれたのを思い出します。
人生どん底に落ちてから、債務に向き合い勉強する
毎日の様に続く金融機関との話し合いの中で、どうする事も出来ない自分が取った行動は、片っ端から本を読み、ネットで検索をして、この状況からどうすれば抜け出せるのかを模索しました。
色んな本を読みました。
その中でも、元気づけられたし、知識も付させていただいた本は、
吉田猫次郎先生の「借金なんかで死ぬな!」です。
この本には、猫次郎さんの生きざまが切々と綴ってあります。
順風満帆の会社員の著者が家業の立て直しのために会社を退職して、莫大な借金を背負い、弁護士に頼らず整理していく方法が記されてあります。
借金の額も凄いのですが、種類が半端ないです。
銀行<ノンバンク<カードローン<消費者金融<高利商工ローン<闇金まで、
借金のフルコースです!
読みながら、震えたのを覚えています。
比べてしまうと自分の借金なんか、ちっぽけなんだなって思えてきたのを思い出します。
「借金なんかで死ぬな!」と「借金力」
この2冊で、独自で債務者との交渉術を勉強させて頂きました。
人生どん底に落ちってしまてからの、回復期から停滞期
債務者との戦いを続けながらも、生きていれば生活をしていかなければなりませんので、お金は必要になります。
本業で収入が得られないならば、他の事をして稼がねばなりません。
学が無い私は、夜はトラックの運転手のバイトもしました。
つい最近までは、不動産屋の成金社長が夜のバイトです。
プライドも何もかも捨てなければやってられないですよね!
当時の年齢は、42歳の頃でした。
徐々に、不動産の仕事から建築の仕事にシフトして、少しづつ収入を回復させました。
調子に乗ってた時代の収入には到底届きませけどね!
半年近く経過すると、債務者との話し合いも間隔が長くなり、1年も経過するとほぼ連絡が無くなります。
ちゃんと勉強し知識を付けて相手と交渉すれば、少額の返済金で話が付きます。
収入が多く入った時に、債務者と交渉すれば利息を減免してくれる事も有ります。
銀行から債権回収会社(通称サービサー)に債権が譲渡されると、債務額が驚くほどの金額で交渉できる事も有ります。
自己破産という選択もあるのでしょうが、私の場合は家族と自宅を守るために、独自で交渉する道を選びました。
現在も借金は返済中ですが、頑張って完済します。
人生どん底に落ちてしまったらのまとめ
人間は、愚かな生き物で、甘くすればとことん甘くなる。
私は、その部類でした。
自分の招いた事とは言え、どん底から這い上がり元の状態に戻すのは、並みたいてな努力では出来ません。
私みたいな、甘ちゃんではV字回復は出来ませんが、努力をして頑張るしかありません。
近い将来、回復して状況が良くなったとしても、お金のありがたさを忘れずに、同じ事を繰り返さないように、気を付けなければいけないと思います。